4月22日穀雨の器二十四節器は店のオープンから年に2つずつ作って頂いています。年を重ねるごとに少しずつ増えていく楽しみがあります。今ようやく折り返し地点を過ぎたあたりです。使いこなせずに見送った時も数回あり悔しい思いをしたのを覚えています。...
4月15日清明の器食料資源の保存、調理や加工を目的とした縄文土器や弥生土器。その用途は当時の人々の生活と強く結びついていた。在る意味があった。生きていく為にそうする必要があった。そしてこの器。望めば大体のものは直ぐ手に入るこの時代に料理を通してこの器の必要性を伝える事が出来るだろうか。...
3月26日春分の器この無地唐津のザラっとした素朴な感じが好きです。 華やかな春と言うよりは土から這い出てきた土筆や、使ってはいませんがイナゴの佃煮、もっと言うなら食べ物ではありませんがセミの抜け殻などそんな(どんな?)空気感を持っている器だと勝手に思っています。...
3月6日啓蟄の器井戸にサラダを盛るなんて!と怒られそうですが元々は雑器として使用されていた歴史を持つので、固定概念を捨て自由に使わせて頂いています。平凡の美。狙いのない、無造作に作られた中に美しさを感じずにはいられません。
2月21日雨水の器二十四節器は並んでいる器から一目惚れで出会うわけではありません。また、こう言った器が欲しいんですとオーダーする訳でもありません。大前さんがその節気の意味を咀嚼し自らの知識と経験の引き出しの中から選び、形にしてくれているのだと理解しています。ですので手元に届くまでドキドキなの...
2月14日立春の器上から覗き込まないと中の料理が見えないことから、古くは「のぞき」の別名もあったそうです。 この器は大前さんが私に与えてくれた難題のひとつでもあります。こう言った器にさらりと盛れる料理人になりたいです。 さて、中に在るのは…。 二十四節器「立春」 鬼ヶ島粉引筒向