春は里山からの美味しい贈り物が多い季節です。
ほろ苦かったり、少し渋みがあったりと、マイナスの言葉のような気がしますが、
ひと手間かけたらそれもかなり軽減されます。
でもゼロにはしたくありません。なぜならそれが春だからです。
沸騰させた湯にごく少量の重曹を入れ粗熱を取り、ワラビが入った容器に流し入れます。
半日置くと緑は鮮やかに、水は艶めかしい色に変わります。
フキは粗塩で板刷りします。
灰汁が出やすくなり、発色が良くなります。
皮を剥いて水に一晩さらして灰汁を抜いていきます。
綺麗な色です。
たらの芽ははかまを取ってサッとボイル。
タケノコは米ぬかと共にたっぷりのお湯で茹でます。
私は灰汁よりも食感を大切にしたいのであまり長くは茹でません。
ゆで汁に漬けたまましばらく置いておきます。
皮を剥いたら可愛いタケノコが現れました~。
少し手間はかかりますが今しか食べることができない山菜。
今節気「清明」ではこれらをアグロドルチェにしてメインの椚座牛の付け合わせにしています。
是非お試し下さい。