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  • 執筆者の写真lacasavecchiawaji

千早玉

前回の節気「立春」、そして今回の節気「雨水」共に同じ釜口に住む砂川さんが作る玉ねぎ、

「千早玉」を使わせてもらっています。

「千早玉」とは砂川さんが付けた独自のブランドで、極早生の玉ねぎのことを言います。

夏に種を蒔き、晩秋に定植したくらいに、「今年はこういう玉ねぎを作ろうか。」とか、「今年はこういう風に

やってみたいんや。」とか話を聞きながら、私も色々と空想にふけるのです。

そして冬から今頃にかけて玉ねぎは少しずつ大きくなります。

年によってその大きさは違いますが、今年は今でゴルフボールよりやや大きいくらいです。

これから暖かくなるにつれて玉ねぎは皆さんが知っている大きさに育っていくのです。

砂川さんの玉ねぎ畑。店から国道に下っていく途中です。

今は大体これくらいの大きさです。

前日に連絡してその日に欲しい数だけ収穫して持ってきて頂いています。

根を切ります。

この日は雨が降った翌日だったので綺麗に水で洗ってくれました。

そして最終的に際まで丁寧に根を切ってくれます。

根を付けたままが良い時もあるのでその時は根は残してくれます。

水洗い後。

この玉ねぎの並びを見てどう思いますか?

どんな仕事でもそうですが、洗うにしても、並べるにしてもこんなに丁寧な仕事をする人の玉ねぎが

美味しくないはずがないと私は思います。

こういう細かいところに気が回る人は畑の管理やその他の事に関しても気が回る人です。

美味しい玉ねぎの為に専心出来る人なんです。

並べられた玉ねぎはこれで終わりではありません。

雨が降った後、そして水洗いした後なので玉ねぎ自体が水分を吸ってしまっているので、一度干して軽く水分を抜いた後に店まで持ってきてくれているのです。

色んな人がいてもよいと思いますが、私はこのように美しい仕事をする人と仕事がしたいです。

千早玉のグラタン風

ヴァッレ・ダオスタ州で食べたZuppa di cipolle gratinata に強く影響を受けた一品です。

砂川さんの玉ねぎの旨みがギュッと詰まっています。

良かったら是非お試し下さい。

ちなみに名前の由来は「早」生の「玉」ねぎ、からと、砂川さんの亡きお母様のお名前「千早」から

付けたそうです。

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